パンプスとは一般的に足の甲の部分が広く開いたデザインの靴のことを指します。 パンプスの由来は諸説ありますが、英語の「Pump(ポンプ)」が語源であると言われています。交通手段が主に馬車であった時代、運転しやすいようにかかとが低く履き口が広いデザインの靴を使用していました。その靴を履いた運転手が馬車のブレーキをポンプのように踏んでいた様子がこの説の元となっています。
パンプスのデザイン
プレーンパンプス
ストラップやリボンなどの装飾がない、基本的な形のパンプスのこと。
セパレートパンプス
アッパーがつま先とかかと部分とで分かれているパンプスのこと。
バックストラップパンプス
アッパーのかかと部分が切り取られ、アキレス腱部分をストラップで支えるデザイン。オープンバック、バックバンドとも呼ばれる。
アンクルストラップ
かかと部分から伸びたストラップが足首に巻かれて、外側の金具で留められたデザイン。ストラップのデザインには、Tストラップ、フロントストラップ、クロスストラップなどのバリエーションがある。
ミュール
つま先だけでかかと部分が覆われていない、ヒールの付いた靴のことを呼び、大きくはサンダルにも分類される。元来は女性の寝室履きとして使用されていた。
ローファーパンプス
ヒールのあるローファーのこと。
オペラパンプス
ヨーロッパでオペラ鑑賞やパーティーなどで履く紳士のドレスシューズとして広まった。甲にリボン飾りが付き、エナメル素材で作られるのが一般的なデザイン。
ヒールデザインの種類
ハイヒール
一般的にはかかとの高さが7cm以上のパンプスのこと。
ローヒール
一般的にはかかとの高さが3cm以下のパンプスのこと。
フラットパンプス
ヒールのないフラットな靴の総称。カッターとも呼ばれる。
ピンヒール
ハイヒールの中でもヒール部分が針(ピン)のように細いものを呼ぶ。足元は不安定であるが、脚を美しく見せるデザイン。
チャンキーヒール
チャンキーには「ずんぐりとした」という意味があり、通常よりヒールが太いものを呼ぶ。パンプスの中では安定感があるデザイン。
ウェッジソール
楔型の靴底という意味。正面から見ると一般的なヒールと変わらないが、横から見ると土踏まず部分がフラットな形状になっている。
プラットフォーム
ヒールだけでなく、つま先部分も厚底になっているものを指す。
トゥデザインの種類
ラウンドトゥ
つま先が緩やかな曲線になっているもの。もっともオーソドックスなデザイン。
ポインテッドトゥ
ポインテッドとは「とがった」という意味があり、つま先が細くとがった靴のことを言う。スタイリッシュな印象を与える。
スクエアトゥ
つま先が四角にカットされているもの。ポインテッドトゥなどと比べつま先が締め付けられにくいので履きやすいデザイン。きっちりとした印象を与えるので、フォーマルなシーンに合う。
オープントゥ
アッパーのつま先部分が切り取られ、足の指先が外から見えるデザイン。オープンの度合いも、狭いエレガントなタイプから広くあいたカジュアルなタイプまでバリエーションも様々である。