一足の靴は使用される部品ごとに様々な素材が使用されています。ここでは靴のアッパー(甲を覆う部分)に使用される代表的な素材をご紹介します。
天然皮革
牛革
靴に使用されるレザーとして、最もポピュラーな材料。年齢や性別によって、カーフ、キップ、ステアなど名称が異なる。
馬革
主に裏革として使用されるほか、甲革や中敷にも使用される。お尻の部分はコードバンと呼ばれ、特に繊維が緻密で光沢が美しく高級品に使用される。
豚革
毛穴が三つ表面に見えるのが特徴。摩擦に強く、軽量で、通気性にも優れるため裏革としてよく使用される。
羊革
毛穴が小さく、きめ細やかで柔らかい。子羊の革をラムスキンと言う。
山羊革
羊革よりやや硬いが、毛穴がきれい、繊維が緻密、耐摩耗性に優れるなどの特徴がある。
カンガルー革
丈夫でしなやか、軽いなどの特徴がある。サッカーシューズやビジネスシューズなどに使用される。
牛革の加工
スエード
革の裏面にヤスリをかけて、起毛させた素材。
ガラスレザー
レザーの表面を削ってから樹脂や塗料でコーティングした素材。
エナメルレザー
レザーの表面にポリウレタン樹脂などの塗装を施した素材。
合成皮革
繊維にウレタンや塩化ビニルなどの樹脂をコーティングした素材。材質が均一であり経済性に優れる。その中でも、構造や風合いをより天然皮革に近づけたものは、人工皮革と呼ばれる。
天然繊維
天然の植物や動物の毛などから作られた繊維。キャンバスはヴァルカナイズ製法のスニーカーに多く用いられ、吸湿性に優れて丈夫。
合成繊維
ナイロンやアクリル、ポリエステルなどの化学的な繊維。それぞれ軽くて丈夫、発色性に優れるなどの特徴がある。