ライニングとは靴のアッパーの裏側(肌に接する面)のことを指します。
耐摩耗性や吸放湿性、摩擦係数などの機能が要求されるライニングの素材について、代表的な種類をご紹介します。
天然皮革
耐久性が高く、破れにくい素材である。
メンテナンスをしっかり行うことでより長く使用することができ、足の形状に馴染んでいくため履き心地も増していく。
豚革
摩擦に強く、軽量で通気性にも優れるためよく使用される。柔らかい素材のため、腰裏に使用されることも多い。
牛革
見た目に高級感があり、高価な革靴に使用されることが多い。吸湿性にも優れている。
馬革
非常に丈夫で軽く、通気性にも優れている。柔らかい素材のため、腰裏に使用されることも多い。
山羊革
羊皮より充実した繊維構造を持つため強度が高い。耐摩耗性にも優れている。
羊革
柔らかさが特徴で、断熱効果も高いため防寒用にも多く使用される。
ムートン
羊の毛皮をそのまま鞣したもの。保湿性、保温性、衝撃吸収性など多くの点で優れている。
合成皮革
雨などの水やキズに強く、メンテナンスの手間が少ない。伸縮性、柔軟性に乏しく、フィット感は天然皮革と比べると劣る。
経年劣化によりひび割れが起きることがある。
天然繊維
通気性が良いためカビが生えにくい、柔らかく履き心地が良いなどの特徴がある。
天然皮革と比較すると、傷みやすく破れやすい。
綿
吸湿性に優れ、靴のみならず衣類でも多く使われる。
麻
水分の吸収と発散が早い。
合成繊維
ナイロン
素材を網目状(メッシュ)に編むことで隙間ができ、通気性や放熱性が良くなるため足の蒸れを軽減することができる。スポーツシューズ、ウォーキングシューズに多く採用される。
アクリル
動物の毛を模したフェイクファーやボアの材料として使用され、保温性も高い。伸縮性、耐久性に優れている。