靴について

知っておきたい靴のこと

靴の素材アウトソールの種類

「ソール(底)」と呼ばれる部分は、アウトソール、ミッドソール、インソールの3つに分かれています。その中でも、アウトソールとは靴の裏側にあるパーツで、地面と直接触れる接地部分のことです。素材や形状は靴によって異なります。

ゴム(ラバー)

滑りにくく、適度な弾性がある。補強剤や加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤など多くの材料を混合(配合)し、熱と圧をかけて化学反応(加硫)させることで、耐久性を備えた様々な特性のあるゴムが生まれる。発泡させ、スポンジ状にして使用することもある。
ゴムは「天然ゴム」と「合成ゴム」の大きく二つに分類できる。ゴムの木から採れる「天然ゴム」は強度や弾性に優れる。石油から作られる「合成ゴム」はSBR(スチレンブタジエンゴム)という種類のものが靴づくりに最も使用され、こちらは耐摩耗性、耐老化性に優れる。

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PVC(ポリ塩化ビニル)

世界で最も使用されているプラスチック素材とも言われており、優れた特性を持つ。製造が容易な材料の一つであるが、低温時には若干硬くなる性質があるため、一部製品の採用に留まっている。

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PU(ポリウレタン)

優れた耐摩耗性や弾力性、耐油性があり、ゴムと比較して軽いなどの特徴がある。熱可塑性樹脂の一種である「TPU」や、スポンジ状にして使用される「発泡PU」などの種類がある。

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EVA(エチレン酢酸ビニル)

非常に軽い素材。摩耗性や防滑性、耐久性に劣るため、アウトソールにはあまり使われないが、ラバーやその他の樹脂とブレンドすることで性質を改善し使用することもある。

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牛革

強度が要求されるため、アッパー用の革より厚く堅くなめされる。耐久性や防水性は他の底材と比較して劣るが、足馴染みが良く透湿性に優れ、見た目にも高級感があることから、紳士靴での採用が多い。

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