株式会社ムーンスター
株式会社ムーンスター(本社:福岡県久留米市 社長:本村 郁)は、雪寒地の氷上防滑靴底として22年間の実績があるガラス繊維配合靴底「スペラン」に、耐水処理した竹繊維を加え、氷上や濡れた雪氷路面での防滑性を一層向上させた靴底「竹スペラン」を開発しました。
同技術は同志社大学 竹の高度利用センターとの共同研究の成果、技術的検証を重ね、約2年の歳月を経て、商品化に成功したものです。(共同特許出願中)
※2007年7月 国際複合材料学会(ICCM―16)にて論文発表。
竹は、軽くて丈夫、且つ、成育が早いため、持続的再生可能な天然素材として、スピーカ、建材、強化プラスチックスなど、様々な用途への利用が研究されています。
竹から取り出した竹繊維は、もともと強度に優れた素材ですが、雪や氷上で防滑効果を発揮させるため、この竹繊維を一層硬くする処理を施しました。また、竹は本来 吸水性の高い素材です。そこで、吸水による硬度低下を防ぐため、耐水処理を施すことで、凍結や濡れた雪氷面でも、その硬度を維持します。
こうした処理を施した竹繊維を靴の底材となるゴムに充填、この竹繊維が雪や氷にささることで、スパイク効果を発揮します。
竹スペランは今年9月発売する雪寒地向けの靴に搭載する予定です。
【竹スペラン表面の電子顕微鏡125倍映像】
竹繊維とガラス繊維のハイブリッド効果
・ 大きな突出したブロックが耐水処理された竹繊維(左)
・ 一本づつ突き出た繊維はガラス繊維(右)
竹スペランは、以下の3大機能を有します。
そのため、適切な素材が、必要部位に最適配置されています。
「竹スペランの氷上防滑3大機能とその作用素材」
- 路面密着性機能(グリップ効果)―耐寒ゴム
- 路面引っ掻き性機能(氷刺効果)―耐水処理竹繊維、ガラス繊維
- 路面と靴底の間の水排除機能(吸水効果)―卵殻、天然ガラス
「防滑効果」 試験方法:JIS A-1454
従来のスペランには、氷上、濡れた大理石上など最も危険な路面でも、優れた歩行安全性能があります。竹スペランでは、最適防滑性を一層向上させました。
一般冬底
|
従来スペラン
ESR |
竹スペラン
TSR |
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氷上(濡れた路面) |
0.24
|
0.54
|
0.57
|
大理石(濡れた路面) |
0.28
|
0.55
|
0.58
|
(数字:CSR値=coefficient of Slip Resistance値、滑り抵抗係数)
許容範囲 0.4~1.0
(0.4以下 滑りやすく危険、1.0以上 滑りにくいため、つんのめる危険)
■ お問い合わせ先 ■
株式会社ムーンスター お客様相談室
TEL:03-3403-6738
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