2008年01月31日

氷上防滑靴底に竹素材を採用し、防滑性の高い靴底開発に成功!

株式会社ムーンスター


株式会社ムーンスター(本社:福岡県久留米市 社長:本村 郁)は、雪寒地の氷上防滑靴底として22年間の実績があるガラス繊維配合靴底「スペラン」に、耐水処理した竹繊維を加え、氷上や濡れた雪氷路面での防滑性を一層向上させた靴底「竹スペラン」を開発しました。

同技術は同志社大学 竹の高度利用センターとの共同研究の成果、技術的検証を重ね、約2年の歳月を経て、商品化に成功したものです。(共同特許出願中)

※2007年7月 国際複合材料学会(ICCM―16)にて論文発表。

 

竹は、軽くて丈夫、且つ、成育が早いため、持続的再生可能な天然素材として、スピーカ、建材、強化プラスチックスなど、様々な用途への利用が研究されています。

竹から取り出した竹繊維は、もともと強度に優れた素材ですが、雪や氷上で防滑効果を発揮させるため、この竹繊維を一層硬くする処理を施しました。また、竹は本来 吸水性の高い素材です。そこで、吸水による硬度低下を防ぐため、耐水処理を施すことで、凍結や濡れた雪氷面でも、その硬度を維持します。

こうした処理を施した竹繊維を靴の底材となるゴムに充填、この竹繊維が雪や氷にささることで、スパイク効果を発揮します。

竹スペランは今年9月発売する雪寒地向けの靴に搭載する予定です。


竹スペラン表面の電子顕微鏡125倍映像
【竹スペラン表面の電子顕微鏡125倍映像】

竹繊維とガラス繊維のハイブリッド効果
・ 大きな突出したブロックが耐水処理された竹繊維(左)
・ 一本づつ突き出た繊維はガラス繊維(右)





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竹スペランは、以下の3大機能を有します。
そのため、適切な素材が、必要部位に最適配置されています。

「竹スペランの氷上防滑3大機能とその作用素材」
  1. 路面密着性機能(グリップ効果)―耐寒ゴム
  2. 路面引っ掻き性機能(氷刺効果)―耐水処理竹繊維、ガラス繊維
  3. 路面と靴底の間の水排除機能(吸水効果)―卵殻、天然ガラス

「防滑効果」  試験方法:JIS A-1454


 従来のスペランには、氷上、濡れた大理石上など最も危険な路面でも、優れた歩行安全性能があります。竹スペランでは、最適防滑性を一層向上させました。

 
一般冬底
従来スペラン
ESR
竹スペラン
TSR
氷上(濡れた路面)
0.24
0.54
0.57
大理石(濡れた路面)
0.28
0.55
0.58

  (数字:CSR値=coefficient of Slip Resistance値、滑り抵抗係数)
 許容範囲  0.4~1.0 
(0.4以下 滑りやすく危険、1.0以上 滑りにくいため、つんのめる危険)

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