JAGUAR冬の男の足元を飾るこだわりとは?


■1960年代の雪国の生活は、ゴム長靴が冬の生活必需品でした。今のように防水タイプのシューズは無く、多くの男性の足元は黒のゴム長。しかし、60年代といえばアイビーに代表されるように、男性もファッショナブルになった時代。ゴム長の黒一辺倒の足元に満足できず、「おしゃれ」が求められたのでした。
そこで、シューズデザイナー達はゴム長靴の履き口テープや縁飾り等でデザインを表現するようになりました。その代表商品が1964年に発売された topstar(トップスター) 。明るいカラーや柄がついた新製品は大好評で、新デザインが毎年発表されるようになりました。やがて、履き口のテープデザインが売上を大きく左右すると言われるようになり、発売前には試作品のモニターが徹底的に行われるようになりました。


■topstarシリーズ変遷(1964年〜1970年代)


topstar 1型(廃番)
1964年発売
このころまで地味目な飾りテープ
topstar チェックテープ(廃番)
1965年発売
ここから段々派手なデザインに
topstar サイド飾り(廃番)
1967年発売
目を引く赤のボアとサイドの飾りがモダンです
topstar ストライプ(廃番)
1968年発売
ストライプ模様のバックスキンの履き口
topstar バックル
(廃番)
1968年発売
派手なバックル付き
topstar ヤング2型(廃番)
1969年発売
履き口のジャガーアニマルプリントと細めのテープでヤングに人気
topstar 70(廃番)
1970年発売
シックな市松模様
topstar ヤング501(廃番)
1975年発売
立体的な抽象模様を融着
topstar ヤング508(廃番)
1975年発売
豪華なヒョウ柄

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発売当時の出来事
1964(昭和39)年
  • 国際通貨基金理事会、日本の8条国移行を承認
  • マッカーサー元帥死去(84歳)
  • 東海道新幹線営業開始
  • 中国政府、最初の核実験成功
  • 佐藤(栄作)内閣成立
  • 総理府、推計人口9,717万人と発表
  • オリンピック東京大会、94ヶ国から5,541人の選手参加し、国立競技場で10月10日開会式(日本は金メダル15個獲得)
1965(昭和40)年
  • 日韓基本条約に正式調印
  • 礼宮文仁親王ご誕生
  • 米人工衛星船ジェミニ6、7号初のランデブーに成功
  • 「モーレツ社員」、「マイホーム」が流行語に
1966(昭和41)年
  • ソ連、月ロケット軟着陸に成功
  • 日本の総人口1億人突破
  • 近衛兵100万人北京に集合(文化大革命)
  • 下期から景気上昇「いざなぎ景気」
1967(昭和42)年
  • 日本、自動車保有台数 1000万台突破
  • ヨーロッパ共同体(EC)発足
  • 吉田元首相死亡(国葬)
  • ミニスカート大流行
  • 「ブルーシャトー」大ヒット