レディース・メンズ企画課 2021年入社
三浦 航哉
レディース・メンズ企画課 2021年入社
三浦 航哉
学生時代にバスケットボールをしていたこともあって、バスケットシューズからスニーカー文化に興味をもち、スニーカーをコレクションするようになった頃、ムーンスターの「810s(エイトテンス)」に出会ったんです。
そこからムーンスターのことを調べると、自分が履いていた学校の上履きや体育館履きを手掛けるメーカーであると知りました。さらに調べていくうちに、スニーカーだけでなく、常に新しい提案を目指して商品を生み出していく企業姿勢に惹かれ、入社しました。
大学でプロダクトデザインを専攻していたので、商品をデザインする業務に就きたかったんですが、最初に配属されたのはマーケティング課でした。そこで、店頭でのプロモーション用のポップや動画を制作していました。
2年後に現在のレディース・メンズ企画課に異動したんですが、店頭で商品がどのように置かれるのか、お客様にどんな伝わり方をするのか、マーケティングで学んだ経験を活かして、商品企画にのぞめていると感じています。
デザインの仕事というと、靴の絵を描いて、それを形にしていくイメージがあると思うんですが、その先の、工場に提出するためのカルテ(靴の設計図)を書くことも、とても重要な仕事です。
カルテの書き方や工場ごとの使える素材など、基本的なことは先輩にしっかり教えていただいて、あとはとにかく数をこなして覚えていきました。
自分がつくりたいものをつくるのではなく、お客様にしっかり届けられるものをつくることを心がけています。
デザイナーといっても、企業のデザイナーなので、見た目も機能も、ターゲットに合わせたものをつくらなければならないので。
そのためにも、いつか商品企画に活かせるように、日頃から美術館やギャラリー、ポップアップストアなどに出かけて、ジャンル問わずアイデアを集めるようにしています。
まだコンセプトしかない状態から、どういう商品をつくるかを考えて、それを絵にして、工場に伝えて、靴の形になって、修正を繰り返して、最終的に店頭に並ぶという一連のプロセスを、自分の手によって進めていけるってことに、すごくやりがいを感じています。
自分と同年代の方をターゲットとした靴のデザインをやってみたいです。
現在は、自分より少し上の年齢層がターゲットとなる商品企画を担当することが多いので、いつか「自分が履きたい」と思えるような靴をデザインしたいです。
リサイクルショップや古道具店を回って、ヴィンテージの服や家具の掘り出し物がないか探しています。あとはスニーカーやヴィンテージのユニクロ、企業Tシャツなど、コレクションしているものを整理したり、写真を撮って、記録としてSNSに投稿したりしています。
例えば企業Tシャツは、そもそも販売促進のために制作されたものなので、かっこいいデザインを目指していないはずなんですが、一周まわってすごくいいデザインになっているなってものが多いんですよ。特に90年代の日本の企業Tシャツは好きですね。
自分の地元は山梨県なんですが、帰省した時に実家の近くに昔からある靴専門店に行ったら、自分がデザインした靴が店頭に置かれていたんです。
その時はムーンスターで働いていることを強く実感しました。こんな遠い街にも、しっかりと届いているんだなって。
デザイナーになるには、絵が上手に描けること以上に、自分がなにを考えているか、どんなアイデアをもっているか、どう表現したいか、といった情報収集力や表現力が大事だと思っています。
自分自身も、小さい頃から絵が上手だったタイプではないので、むしろ絵は描いたことないけど、表現してみたいことがある人にも、デザインの仕事にチャレンジしてみてほしいです。