2025年3月18日
九州旅客鉄道株式会社
サービス部サービス課 客室業務員 / 勤続2年(24歳)
九州の魅力をこれでもかと詰め込んで景勝地を駆け抜ける「D&S(デザイン&ストーリー)列車」シリーズに、大規模なCM製作で全国に名を馳せるプロモーション部隊。「JR九州」の個性と勢いを体現するような2つの事業で、自分らしく活躍するスターたちのワークスタイルに迫ります。
STAR's WORK STYLE
大学の専攻は「看護」だったのですが、観光業への憧れを諦めきれず、思い切って飛び込んだこの業界。乗務員になって2年経ちますが、しごとで「ふたつ星4047」に乗車するたび、いつも密かに気分が高揚します。D&S(デザイン&ストーリー)列車だけあって、天井、壁、床も、隅々まで贅を凝らしたデザイン!そこから臨む海は唯一無二の風景です。個人的なお気に入りは、千綿駅のレトロな木造駅舎から眺める大村湾です。ビュッフェでの販売をしながら、車内のオーブンでご予約分の「長崎スフレ」を焼いたり、「佐賀海苔」や「うれしの茶」など特産品のご紹介をしたり、「おもてなし駅」でお客さまをアテンドしたり...ということを2人のクルーでこなし、片道3時間があっという間に過ぎるほど慌ただしい日々。そんな中、千綿駅からの大村湾を見るたびに嬉しくなるというか落ち着くというか...。
「おもてなし駅」というのは通称で、特産品の販売や、時には歌での歓迎といった地元の方々による"おもてなし"が用意されている停車駅のこと。数十分の間、列車から降りて楽しんでいただくのですが、いつも温かい出会いの時間となって、感動で涙されるお客さまもいるほどです。だから、そんなお楽しみ中のみなさんに、定刻通りに乗車していただくためのご案内がいつまでも難しくて...。観光列車なのでお客さまの顔ぶれが常に異なり、「こうすればOK」という正解はないものかもしれません。だからこそ、先輩クルーの背中を見ながら日々勉強です。
【画像】左:一部の窓にしかないふたつ星から見るハウステンボスと夕日、右:車内カウンターから見る大村湾
D&S列車(デザイン&ストーリー列車)とは
テーマパークのように各地域に個性がある九州で、沿線の風土や車窓の風景、そして土地ごとの「食」までも楽しめるようにと、JR九州が創設した、2〜3両編成の観光列車シリーズ。南蛮文化をテーマにしたステンドグラスとJAZZが楽しめる「A列車で行こう」(熊本〜三角)、明治39年に九州に誕生した幻の豪華客車をテーマにした「或る列車」号(博多〜湯布院)、"列車に乗った時からゆふいん"をテーマにしたヨーロピアンスタイルの「ゆふいんの森」(博多〜湯布院・日田)ほか、ユニークなストーリーとともに九州全土の路線で展開しています。佐賀と長崎という "ふたつの星"をつなぐ「ふたつ星4047」もそのひとつで、大村湾、有明海の絶景から各地域の特産品まで、西九州の魅力が濃縮されています。井門さんは、「ふたつ星4047」を含める複数の列車に乗務しています。
https://www.jrkyushu.co.jp/trains/index.html
スターのこだわり
車内販売用の釣り銭を整えたり、ご予約分の商品を積み込んだりと、毎朝、乗車前にさまざまな準備をしています。干潟のご案内もしっかりしたいので、干潮時刻の確認なども大切なしごとのひとつです。
始めの頃は、そんなD&S列車ならではのしごとを覚えるのに必死で、アルバイトで経験があったはずの接客業務にまで自信が持てなくなってしまって、表情も固かったと思います。ですが、どんなに未熟な状況にあっても、笑顔だけは自分の心次第で磨ける部分だと考えて、「KEEP SMILE」を意識するように。そうしてある時、勇気を出してお客さまとお話してみたら、和やかに会話が弾んで、降車前にわざわざ「あなたとお話できて良かった。ありがとう」と伝えに来てくださったことがあったんです。しごとを通じてこんなに尊い経験を得られるなんて、笑顔の力はすごいです。
スターのおとも
たくさんの私物は持ち込めないので、携帯品は厳選。乗務中は乾燥するので、保湿は欠かせませんが、アヴェンヌのコールドクリームは、生後3か月の赤ちゃんでも使える優しい成分なのにしっかり潤うので手放せません。つけてすぐにしごとをしても支障がない使用感も決め手です。あとは、「かっさ」です。乗務中はけっこう体が凝るのですが、放置して悪化させないように、こまめにリセットします。
スターのプライベート
出身は九州ですが、住んでいた地域に電車が通っていなくて、子どもの頃から生活の中に電車がありませんでした。それが、まさか電車自体が職場になるという! おかげで電車に乗ることがすっかりフツウのことになって、電車や新幹線を乗り継いで旅行もするように。この間は四国まで遊びに行ってきました。特産品をいろいろ紹介するしごとの影響かもしれないですが、ザ・観光地みたいなスポットではなく、その土地の特産品に目が行ってしまいます。物産館とか道の駅とか...。大勢のお客さまとともに行動するというしごと柄、休日は家でゆっくり過ごすことがリフレッシュになるようです。愛犬と過ごす時間が活力の源に。お散歩に行くと気分がスッキリします。
STAR's WORK STYLE
sugataを履いてみた
靴の中の足が痛いとサービスの余裕もなくなるので、靴選びは本当に重要です。疲れないというコンセプトのパンプスを履いていましたが、列車の中での"踏ん張り"まではフォローされていないのだと思います。3時間立ちっぱなしの上、列車が揺れるたびに踏ん張るので、それが足への負担となって、ふつうに歩いていてもぐらっとコケそうになる瞬間が何度もありました。ですが、「sugata」は安定感が優れているせいか "踏ん張り"が効きやすく、しごと終わりに感じる足の負担がぐっと軽くなりました。デザインも完璧です。ヒールの太さや高さ、デザインにまつわる規定がいくつかあるのですが、すべてクリアでした。
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STAR's WORK STYLE
スターフライヤーに乗ってみた
後日 機内レポートを公開予定ですのでお楽しみに!
【九州旅客鉄道株式会社】
JR九州グループは、九州全域に鉄道網を有する鉄道をコア事業とする企業グループとして発足し、駅ビルやホテル、マンション、建設、流通や外食事業など、鉄道事業との相乗効果が高い領域を中心にその事業領域を拡大してきました。これからも安全・安心なモビリティサービスの提供を中核に、地域の特性を活かしたまちづくりを通して、九州の持続的な発展に貢献していきます。